感謝申し上げます
寒波の影響で市内全域の約5万5千世帯が断水した大牟田市において、当院でも1月26日火曜午前零時頃よりおよそ二日半の断水が続きました。
病院は入院患者さんの食事を含めて医療の提供に多くの水を使います。加えて当院では報道でもありましたように透析治療に1日15トンから20トンの大量の水を要します。
その大切な水の確保に大牟田市防災対策室と直接連絡をとり、様々な支援を得ました。
自衛隊から50トンを超える水を48時間昼夜を問わず院内受水槽に供給していただき、警察からは安全な給水作業確保にむけて受水槽が面する病院北側道路を完全復旧まで通行規制していただきました。また、消防からも自衛隊1t給水車と院内受水槽をつなぐ燃料式の給水ポンプと燃料を届けて頂きました。
おかげをもちまして1月28日木曜午前11時20分、大牟田市水道局水質管理課の検査結果を得て受水槽への水道水供給が再開できました。
一方、その期間十分な水量の復旧の確実な目途の立たないなか、医療の現場では安全な医療の提供を第一に、透析室の甲斐田医師はじめ看護師、臨床工学技士ほか職員は、患者さんやそのご家族への直接の対応に加え近隣の透析実施施設と密に連絡をとり、患者さんが安心して透析できるよう対応に努めました。
それに際し、水の貯水量と時間、透析使用の水の量と検討を重ね、送迎を含めての時間の変更、さらには他医療施設に患者さんをお願いする等ご協力を頂き、大変ありがとうございました。また、病棟および外来では患者さんへの節水のお願い等、ご不便をおかけいたしましたが、患者さんスタッフ共協力に感謝します。
最後になりましたが今回、市内広域での断水にもかかわらず多くの関係各所から大小さまざまなペットボトルの水やウエットティッシュなどの救援物資をお心と共にたくさん届けて頂きました。なかには福岡県立大牟田北高等学校の学生ボランティアさんからの提供もあり大切に使わせていただきました。また、そのお気持ちが断水に泊まり込みで対応する当院職員の力にもなりました。
ありがとうございました。
多くの方々のお力添えに対しての感謝の気持ちと、断水二日半の対応で職員の普段のチーム力が表れたと感じています。
今回の貴重な経験を生かし、今後のさらなる安全対策にいかしてまいります。
事務部長代行 関坂 亨
2016年2月8日