毎年の別れと出会いに
しばしご無沙汰でした。年度末の慌しさは、日々の業務を置き去りにしてしまうほどです。毎年のことですが、別れがあり、新しい年度の出会いがあります。
毎年5月か6月に、杉病院の看護職総会を行っていますが、その時に看護職の内わけを、看護師・准看護師・看護助手と出して、平均年齢、入職者数、退職者数、離職率、看護協会員数、連盟会員数など知らせています。そして1年間の活動状況や、私の看護部長としての反省、今後の希望などをA4紙1枚にして残しています。
当院の看護職の退職は、ご主人の転勤が多いようです。ここ2年間に去って行った看護師は、東京・奈良・大分・熊本などでした。離れても里帰りした時は、子供さんを連れて顔を見せてくれると、子供の愛らしさと共に、とてもうれしいものです。どの看護師も優秀で、このまま残って働いてくれたらと願っても、それぞれの家庭、人生があります。
新人ナースの離職率は0ですが、看護師の離職率は毎年8%くらいです。毎年、数人の看護職が去り、数人の新人看護職が入職してきます。4月の大変さとなると、格別です。ベテランの看護師たちが夜勤をすると、日勤者は師長・リーダー・新人を指導する看護師と、日勤者数は少なく、担当部屋を受け持ちながらの業務です。こういう先輩たちの苦労と努力でもって、毎年、新人は育っていきます。「しっかり学んで一人前の看護師に育ってくれ!」というのが、先輩たちの願いです。では、また。
紫牟田静子
2016年4月6日