心肺蘇生法について・AEDの取扱い方
心肺蘇生法について・AEDの取扱い方
2009年7月25日13:00〜15:10
講師:大牟田消防署 吉野出張所
救急救命士 碇氏・大渕氏
場所:リハビリ室
対象:看護師・看護学生・事務職・臨床工学士・検査技士 30名程度
1.一般向けの研修
応急手当の基礎知識のパンフレットに添って
・大牟田市の人口約13万人で、救急車4台配置
・1年間での救急車依頼は5500件で1日平均5〜6件の利用
・その中で心肺停止は100件程度、救命で社会復帰は1〜2例
・依頼があって現場に着くまで、7分(全国平均)を要している
1)AEDについて(略式)
・救助者が一人だった場合は患者が大人の場合、すぐ119番連絡する
小児の場合は、まず蘇生を5分間行う
・1歳未満の乳児にはAEDは使わない
・小児に子供用の小パッドがなかった場合は、大人用で代用する
・感染に気をつける(人間の体液は感染するものと考えておく)
※必ず必要な時に救急車を呼んでほしい
2.実践 倒れている人を見つけた場合
1)まわりに目を配りながら近づく
2)返答があるかどうか確認する
「大丈夫ですか」と声をかけて何回か声を大きくしながら呼びかける
3)周りの助けを呼ぶ
一人は119番手配を頼む
一人はAEDがあるかあれば持ってきてもらう
これらは、指をさして頼む人をはっきりしておく
4)5〜10秒で呼吸をしていないのを確認したら、気道を確保して人工呼吸を
行う(マウスツーマウス)
息が漏れないように、鼻をつまんで2回
5)胸骨圧迫(心マッサージ)
4〜5cmの深さで、心マッサージ 90回/分のリズム
腕を曲げない、体重をかけて行う、手をすべらせない
胸骨下縁の真ん中を押す
子供の場合 小さい子供は、片手で身体の厚みの3分の1へこむ程度
3.AEDの使用の実際
1)ネックレスなど貴金属類は外す
2)体毛の濃い人などは、背中などに張っても良い
3)ペースメーカー植え込みの人は、機械の部位は避ける
4)AEDの音声ガイドに従って、その手順で行う
5)効果がなければ、再度心マッサージを続け、再度行う
4.アンビュウバッグの使い方
1)EC法
気道確保し、片手でマスクを固定し、残りの片手でバックを押す
2)バックはソフトに押す、強すぎると胃に空気が入ることがある
3)コンビチューブを使ってある時は、胃と気道に入っているので、酸素を接続
する時は間違わないようにする
※今回の研修は実践が主で、全員が経験できて良い学びになった。
偶数月のだい3日曜日の午前中に消防署で、講習があっているそうです。
これらの指導者の資格が取れるコースもあるとのこと、ぜひみんな経験
したいものです
看護部
紫牟田 静子
2009年7月28日