すぎ訪問看護ステーションの日々
4月より訪問看護ステーションへの異動を受け、早3か月が過ぎようとしています。
在宅医療は経験がなく、特殊な治療以外は提供する医療に差はありませんが、提供する場が在宅となると現場の景色は全く変わります。
そんな訪問看護の新入生として右往左往する日々です。
ステーションは5月からもう1名の看護師を迎え、看護師5名、理学療法士2名、事務1名の新たな体制となりました。本年度は診療報酬改定があり介護分野においても、訪問リハビリ利用時に訪問看護の併用が必要となるなど、これまでも看護職員とリハビリとの連携は行っていましたが、これまで以上の密な連携に努めています。
私自身は、この3か月、まずは利用者さんの所へたどり着くことと利用者さんとの関係作りに取り組んできました。方向オンチではありませんが中々道が覚えられず、遭難(笑)しかけて誘導して頂いたことや、猫好きなことで、利用者さん自身よりついついペットへの関心が前にいってしまうなど大小様々な失敗も多々あります。先輩方はいつも笑顔で支えて下さっています。
失敗も私には大事な貯金となっていますが、この短い経験の中で在宅医療について最も考えたのが、在宅での看取りを経験したことです。家族、ケアーマネージャー、主治医、薬剤師、介護ヘルパーなどと密に接触を持ち、お互いが思いを述べ合い
ケアーが患者さんへ出来るだけ速やかに反映されるよう、患者さんをとり囲む姿、家族の献身をみて、まだ表現をすることは出来ませんが胸がいっぱいになりました。
訪問看護を利用するまでには、手続き、指示書の発行、サービス担当者会議、契約等々の準備が必要となり、利用を開始してもベストな看護がいき届くまでには、介護ヘルパー、介護通所、主治医、ケアーマネージャーなどとの協力が必要であり、また、患者さん、家族との信頼関係の構築が必要となります。
今後もたくさんの利用者さんと出会うことが出来、在宅での安心した生活を支えられるよう努めたいと思います。
訪問看護ステーション 看護師 平岡 総子
2018年6月27日