インフルエンザに注意
大牟田市では第51週(2019年12月16〜12月22日)に定点医療機関あたりのインフルエンザ患者報告数が注意報レベルを超えました。今後、本格的な流行が予想されます。
インフルエンザの症状は、突然の38〜39度を超える発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などに加え、鼻水、咳などの上気道炎症状や全身倦怠感です。流行期にこれらの症状があった場合は、インフルエンザの可能性が高いと思われます。潜伏期間は、1〜5日(平均3日間)とされています。インフルエンザは小児や高齢者、免疫力の低下している人がかかると、重症化する恐れがあります。かからない、うつさないために、日ごろからしっかりと手を洗い、マスクの着用や咳エチケットなどを心がけましょう!
当院ではインフルエンザの迅速検査に、これまでの検査に加え、2018年11月よりスポットケムFLORAと呼ばれる機器を用いた、より高感度な迅速検査が可能になりました。これにより、今まではインフルエンザの発症12時間以内だと検出感度が低く、判定が困難であった患者さんでも、ウイルス量の少ない感染初期で迅速判定が可能となりました。
かかってしまった場合には、安静にして十分な休養をとりましょう。個人差はありますが、発症後3~7日間はウイルスを排出していると言われています。このため、熱が下がったからといってすぐに人の集まる場所に行くと、その人が感染源となって新たな感染を起こしてしまいます。最低でも解熱後2日間は自宅で様子を見て、その後外出する際にはマスクをして他人にうつさないよう気をつけましょう。
感染委員会 野村 渚
2020年2月3日