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2012.6.6 |
委員会活動報告 医療安全管理委員会 |
「杉循環器科内科病院 医療安全基本指針」
当院の理念・行動基準に基づき、各職員が個人の質の向上に努めると共に病院全体として組織的に医療事故防止対策に取り組み、質の高い安全な医療文化を構築する。
医療安全管理委員会は、上記の基本方針を基に診療部長の香月医師を委員長とし、各部門長はじめ15名のメンバーで構成され当院の医療安全体制の統括的役割を担っています。
その役割の大きな一つには、各部署から提出され月1回の会議にて委員で共有されるインシデント報告(ヒヤリ・ハット報告)の集計と分析があります。
報告の内訳をみると、日本病院機能評価機構の情報収集報告と同様の傾向を示しており、「与薬」と「転倒・転落」そして「チューブ・ルート類」の3事例が全報告の6割を占め、それぞれが同程度存在しています。
全国でも高率を占めるこの3事例に対する改善策として当院では平成23年7月より、院内のそれぞれの現場を巡回する「安全管理ラウンド」を開始しました。
これは、インシデント発生各事例に関係する諸問題はそれぞれの現場の職員だけでは慣習などにより気づきにくい面があり、それを補うべく多職種の目をもってそれぞれの現場を見て問題点を発見し、対策を講じ発生件数を減らそうという観点からきています。
ラウンドメンバーは安全管理委員長他、毎回当番性の委員2名の計3名からなり、原則として月1回、巡回部署を決め、部署ごとの設定されたチェック項目を基に実施しています。
開始初年度である昨年度の「安全管理ラウンド」では、チェック機能を意図した内容としていますが、今後は、各現場の安全管理システムを見直し改善案を提起し定着させ、インシデントを減らすことにより医療安全活動の収穫を実感する機会となるような「安全管理ラウンド」としていきます。
医療安全管理委員会は「医学的に正しい医療」「心あたたまる医療」「地域社会への貢献」を理念に掲げ、日々安全な医療を実践している当院全職員の自信の源になる委員会活動を目指し、安全な医療文化の構築に向けた取り組みを担っていきます。
医療安全管理委員会 議長 関坂亨
安全写真.docx
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